「タバコの治験」の記事一覧

タバコの治験について

 

タバコが人体に悪影響を与えることは、いまや多くの人が知っており禁煙する人が多くなっています。何となく体に悪影響を与える事は分かっていますが、具体的に何が体に悪影響を与えるのでしょうか。

タバコの煙には4000種類以上の化学物質が含まれており、その中には依存性の強いニコチンやタール、一酸化炭素を含む200種類以上の有害物質が含まれています。また、発がん性物質は50種類以上含まれており、まさに百害あって一利なしの嗜好品と言えます。

これら発がん性物質のいくつかと喫煙が誘発する様々な種類のがんとの間には強い相関性がしめされており、タバコの煙による発がん性物質ががんを引き起こすメカニズムは十分に確立されています。

タバコの喫煙は、アメリカやヨーロッパなどの先進国のすべてのがん死亡率の約30%を引き起こしており、先進国ではその有害性が知られ、喫煙する人の数は減少しています。ですが、発展途上国では喫煙をする人がいまだ増加しています。(Stephen S. Langenbeck’s Archives of Surgery 2006)

 

具体的にはがんやその他の疾患を引き起こします。

肺がんをはじめ、食道がん、胃がん、子宮頸がんなど様々ながんを引き起こし、その他にも、脳卒中や心筋梗塞、動脈硬化、高血圧、糖尿病、メタボリックシンドローム、胃潰瘍、COPD、肺炎、バセドウ病、骨粗しょう症、EDなど、全身の病気のリスクを数倍から数十倍も高めることがわかっています。また、病気のリスクだけでなく、妊娠、出産への悪影響や乳幼児突然死症候群のリスクも報告されています。このリスクはタバコを吸う本人だけでなく、周りにいる人にも副流煙を吸うことによって悪影響を与えています。

 

タバコによるリスクを減らしたり知るために、禁煙をするためのプログラムや有害性を調べる治験が施され、その有害性はいまだ研究対象になっています。

 

世界で現在行われている臨床試験が掲載はClinical trial. govというサイトに登録されていますが、タバコに関する治験は下記が載っていました。

 

A Study on Analgesia and Related Outcomes for Patients With Tobacco Smoking

(タバコ喫煙患者の鎮痛薬および関連するアウトカムに関する研究)

今回の治験では、タバコ喫煙者はタバコを吸わない人よりも手術後のオピオイド鎮痛薬を多く必要とするのではないか、という仮説を確かめる治験です。

一般的に手術をした後は痛みを抑えるために痛み止めを投与されます。痛み止めにも種類があり、アセトアミノフェンなどのNSAIDs薬や医療用麻薬のオピオイド鎮痛薬があります。この治験を実施した研究者たちは以前に男性の喫煙者は喫煙をしていない男性よりも多くの鎮痛剤を摂取していたことを発見していました。喫煙者は鎮痛剤が効きづらいということです。驚きですね。女性でも同じような結果が見られたようですが、患者数が少なかったので、さらに観察する患者の数を多くして今回の治験を行っています。

https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT02266212?term=tabacco&rank=2

 

 

Health Effects of SLT, Cigarette Smoking, and New Tobacco Products (ANTS3)

(SLT、タバコ喫煙、新たばこ製品(ANTS3)の健康影響)

 

タバコの代替物としての無煙たばこ(ST)が発売され、タバコを吸う本人だけでなく副流煙を吸う周囲の人の有害性の軽減が期待されています。

STは、より有害ではないタバコ製品であると考えられており(Russell、Jarvis and Feyerabend、1980; Russellら、1981; Rodu、1994)、タバコの煙に含まれる揮発性成分と一酸化炭素(CO)は含まれていないのが特長です。 それによってSTは心臓血管および肺疾患の危険性はより少なくなりましたが、一方でSTの利用者は健康リスクが低下するものの、STに見られるニトロソアミンが存在するために健康リスクはいまだ存在します。発がん性物質を含まないニコチン代替物を開発し使用することが良い解決法ですが、そのようなニコチン代替療法(NRT)の費用は恐らく費用が高くなるでしょう。方向転換が最も必要な喫煙率が上昇し続けている第3世界諸国では一人当たりの収入が低いため、厳しいと思います。

今回の治験では、すでにタバコの代替品として販売されているPhillip Morris社のRJ Reynolds、Taboka社によって製造された新しい経口タバコ製品Camel Snusの健康影響を評価することを目的として実施されています。これらの製品は発酵よりも低温殺菌されており、水分を含んでいません。これらは、たばこ喫煙の代替品として販売されています。

https://clinicaltrials.gov/ct2/show/NCT00469079?term=NCT00469079&rank=1

 

Cardiovascular Assessment of the Effects of Tobacco and Nicotine Delivery Products

(タバコとタバコに変わるニコチン吸入製品の心臓血管への影響の評価)

現在、タバコもしくはタバコの代替品はいくつか発売されています。

このプロジェクトの最も重要な目標は、FDAの規制業務を支援するために、従来型、新型、新興のいずれの場合でも、様々なたばこ製品の心臓血管安全性の違いを検出することが出来る心血管リスクバイオマーカーの検査キットを開発することを目的として実施されています。

一般的なタバコ製品(無煙タバコ)、新たばこ製品(電子タバコ)、提案製品(ニコチンタバコの減量)の心臓血管リスクはまだ十分に分かっていません。 FDAは、これらの製品の心血管安全性に関する情報が、規制上の決定を通知するために必要となります。

今回の目的は次の4つの目的を評価しています。目標1:タバコ喫煙者の心臓血管リスクに対するニコチンおよび燃焼して発生する生成物の相対的寄与の決定。目的2:間接的に副流煙を吸う事によってどの心血管リスクバイオマーカーが影響を受けるかを決定。目的3:無煙たばこ使用の心血管リスクを決定する。目的4:電子タバコの心血管リスクと、ニコチンと電子たばこ蒸気のそれぞれの寄与を決定する。

タバコ使用に関連するこれらの成分が心血管リスクにどのように悪影響を及ぼすかを決定するために、様々な種類の生成物やニコチン、粒子、および他の心臓血管毒素の濃度を測定しています。

https://clinicaltrials.ucsf.edu/trial/NCT01964807

 

 

Smoking Tobacco and Drinking Study

(喫煙と飲酒調査)

禁煙をするためにFacebookを使った試みをした試験もありました。

18歳ー25歳の160人の喫煙をしている若い人を対象にした試験です。

この試験では、喫煙以外にアルコールをたくさん飲んでいる群と喫煙はしているがアルコールはあまり飲まない群に分けて、それぞれにFacebookで12週間禁煙に関する応援メッセージを送り続けました。またどちらのグループも、ニコチンパッチスターターキットを提供されています。3、6、および12ヶ月後にどれくらい長く禁煙が出来るかを調査しています。

評価は、喫煙や飲酒パターン、禁欲についての考え方が含まれます。過去7日間の喫煙を報告していないすべての参加者には、参加者に郵送する唾液コルチネン試験キットによる喫煙状況の生化学的検証を行うよう求められます。

https://clinicaltrials.ucsf.edu/trial/NCT03163303

 

 

 

 

 

Rose Research Centerでの治験参加について(英語のみ)

Rose Research Centerについて ★スタッフコメント こちらの治験施設は主にタバコの治験に強みを持ち、一般的なタバコだけでなく電気タバコでの治験も積極的に行っています。場所はノースカロライナに1施設ですの・・・

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